気温も湿度も高い日本の夏。
どこからか聞こえる風鈴の「チリン」という音色は
聞くひと誰しもを一瞬にして涼しい気分に、
夏の訪れを自然と感じさせてくれる特別な音です。
冷房のなかった時代に、日本のむしむしとした湿気の多い暑い夏をやり過ごすため
日本人は風鈴の音を聞くことに涼の風情を感じてきました。
岐阜県多治見市の陶磁器作家3RD CERAMICSの風鈴は、
無釉薬の白色磁器のカサに、真鍮の舌、短冊には手漉きの美濃和紙、繋ぐのは蝋引き紐と
細部にまでこだわった、シンプルでミニマルな美しいデザインです。
形ははタテナガ、サンカク、シカクの3種類。
それぞれで少しずつ音が異なり、涼しげで控えめな品のある音色を奏でます。
飾らないシンプルで素直なデザインは、和室にはもちろん
モダンなインテリアにもそっと寄り添い空間を引き立てます。
夏が近づいたら窓際に風鈴を飾って。
風が運ぶ音に、季節の小さな変化に気づきながら日々を丁寧に暮らせたら、
とても幸せなことですね。