たくさんなくていい、一枚の布でいろんなコト

デザイナーの南村弾が自宅の窓やベットなどで試しながら使い、試行錯誤の末に辿り着いたサイズ「140×230cm」それを暮らしの布のベストサイズとして「14-23(イチヨンノニーサン)」という名前で展開しています。
リサイクル技術を活かした質感の良い厚手の布と、軽くて心地よい光をとりこむ薄手の布をベーシックラインとした展開です。いわゆる"機能的"なカーテンではありません。遮光・遮音といった機能は備わっていませんが、ゆるやかに生活音や光を取り込むことができます。

皆さんは今までに、自宅のカーテンを選ぶ機会があったでしょうか。すでにカーテン選びを経験した人も、これからの人も。ieno textileが考えるカーテンのあり方を一緒に考えてみてはいかがでしょうか。アクシスナーフスタッフの暮らしの体験をもとに、お話させていただきます。

(画像提供:ieno textile)

一人暮らしでも納得のいくカーテンを。

私は、縁側と廊下に大きな窓が並ぶ、古い家屋に住んでいます。廊下にはレースのカーテンをつけていますが、縁側の窓には上半分に布を吊るしているのみです。冬はとても寒いのですが、4年住んでも尚、カーテンの購入に至らずにいます。

カーテンは基本的にドレープが入っているものが殆どで、一度購入したら同じものを吊るしているという方が多いと思います。例えば違うカーテンを購入して、これまで使っていたものを仕舞うのにもフラットな布じゃないから場所を取る。また別の用途には使えない。

ieno texteileが提案するマルチクロス「14-23」は一枚の布なので、窓辺でカーテンとして利用するのはもちろん、使わない時はソファカバーやテーブルクロスとして使うことが出来ます。自宅で気軽にお洗濯できて、仕舞うのにも場所を取らないのも嬉しいところです。

すべて同じサイズなどで買い足しやすいですし、窓辺で違う柄を並べて遊んでみたり、上の写真のように柄を上下逆さに吊るしてみたりと。お洋服を着替えるように、気軽に空間の雰囲気をがらりと変えることができます。

窓の高さに合わせてクリップで留めるだけ。簡単に高さの調整ができるので、引っ越し先で窓の高さが異なっても変わらず使用することができます。掃き出し窓のような高さの低い窓には横向きに吊るしたりと、使う人次第で使い方は何通りにもなるのです。

一枚の布の可能性を感じていただけたでしょうか。

一人暮らしのスタッフの体験をもとに、ieno textileの提案する布についてお話してまいりました。いかがでしたでしょうか。照明やスイッチのように、カーテンは一度設置すると長くそこにいるものだと私は思っていました。しかしそのシンプルな一枚の布の中に、その概念を覆すといってもいい自由さが詰まっているのです。
あそこに、ここに、ひとつまたひとつと…。
布が演出する温かみや涼しさは、機能性だけではない軽やかさを含み、やさしく空間にアクセントを加えてくれます。洋服を着替えるように、一枚から始まる空間の布遊びを楽しんでいただけますと幸いです。