19日から始まったミティラーの世界。
初日よりたくさんの方にお越しいただき、ありがとうございます。
『ミティラー画』は、私たちには馴染みがない単語で、知っていらっしゃる方は本当にごくわずかでした。
私たちが偶然インドで出会ったミティラー画やその絵を描くクマールさん一家に惚れこんだ私たちは、
ただただこれを日本の方に紹介したいという思いで今回の展示を企画・開催しました。
ミティラー画とは、北インドのビハール州北部からネパールの一部に広がるミティラー地方に
3000年以上前から伝わる絵画。
メインのモチーフは、神話、月、太陽など宗教や自然に関連するものが多く、
余白を花々や植物、幾何学模様でカラフルに埋め尽くすのが伝統的スタイルです。
ミティラー画に使われている顔料も黒色は煤、赤色は木の皮などほとんどが植物から作ったものです。
自然顔料なので、最初は色鮮やかでも、時間とともに、少しずつ色が薄れ、空間に馴染んでいきます。
また、紙は、職人が手で漉き、自然の風で乾燥させます。
ミティラー画の背景や壁画から紙に描かれるようになった理由やどういう人が描いているかをご説明すると、
『絵の見方が違って見えて楽しいです!』と興味を持って下さる方が多く、嬉しく思います。
今回は特別に木工作家・大尾健介氏にアッシュ材のフレームを特注いたしました。
こちらも一つ一つ心を込めて作られたフレームです。
丁寧な手仕事によって生み出されたフレームは、空間を引き立ててくれます。
主張しすぎない木目・色合いのホワイトアッシュを使ったフレームに入れると、
絵がフレームを際立たせ、フレームが絵を際立たせ、相乗効果で本当に空間が映えますね。
6/3まで展示しておりますので、お時間がある方は、ぜひ遊びにいらしてくださいね。
※オンラインショップからもご購入できます。
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フレーム:大尾 健介
1981年、熊本市出身。
2013年岡山県岡山市に移住。
香川県さぬき市にて二宮靖夫氏(wood-furniture+1)に師事。
2018年から岡山県赤磐市にて工房を開設し、活動中。
世代を紡ぐ家具作りを目指している。
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