こんにちは。
春の訪れを感じる暖かい日が続きますね。
私は先日、前回のブログ でご紹介した備中和紙さんの工房にお邪魔してきました。
備中和紙さんの工房は、倉敷駅から水島臨海本線に乗り換えて1駅、球場前駅の近くにあります。
この日 見学させていただいたのは、和紙の製作過程の中の「漉く」ところ。
きっと、多くの方が「和紙作り」と聞いてイメージされる作業になります。
水の中に和紙の原料となる繊維とネリを入れ、均一になるように混ぜます。
備中和紙は主に三椏と楮で作られていて、今回は三椏の紙漉きを見学しました。
この三椏は岡山の美作の山で採られたものだそう。
よく混ぜたら、いよいよ漉きの過程に入ります。
窓の外に雪がちらつくほど寒い気温の中、黙々と紙を漉いていきます。
木の枠(「漉き桁」と言います)にぶつかって、ちゃぷちゃぷと鳴る水の音を聞きながら、
「この光景はずっと眺めていられるなぁ…。」と思いました。
水を すくっては揺すり、すくっては揺すり、、、を数回繰り返し
作りたい厚さまで繊維が重なったら、紙床(しと)に伏せます。
こうして漉いた紙を何枚も重ねた後、水気を切ってから乾燥させ、
紙が完成します。
乾燥した紙を元に、現代の人に使いやすいようデザインされた罫線を印刷、包装して
ようやく備中和紙の製品が店頭に並びます。
備中和紙では、この「製品を現代に合うようにデザインする」部分も、漉き手の方が行われています。
たくさんの工程を経て、わたしたちの元に届く備中和紙。
axcis nalf では、便箋だけでなく封筒やぽち袋サイズの封筒も手に取っていただけます。